「人生はトレードオフの連続」

リッチになるための話
アキラ@ネット不労所得で快適に生きる人 2024.07.14
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経済学の基本原理において、トレードオフは一つの選択肢を選ぶときに他の選択肢を諦めることを指します。例えば、パール・サムエルソンとウィリアム・ノードハウスが著書『Economics』(2009年)で述べているように、経済学の根底には機会費用の概念が存在し、これにより選択のトレードオフが明確になります。機会費用の概念を具体化するために、日常生活における平均的な決断に関して彼らは「ある選択を行うことで、次善の選択肢を放棄した際の犠牲」という補助線を引いています。

労働とプライベートのバランスに関する研究も多々存在します。例えば、「Journal of Occupational Health Psychology」に掲載された一つの研究(Galinsky et al., 2011)は、年間を通じて15,000人以上の労働者を対象に調査を行い、労働時間の増加がストレスレベルや心身の健康に如何に影響を及ぼすかを示しました。具体的には、週60時間以上働く人々は、通常の週40時間未満の労働と比較して40%以上のストレスレベルの増加を報告しています。

教育とキャリアの決断に関して、アメリカ労働統計局(Bureau of Labor Statistics)が発表した2019年のデータでは、STEM(科学、技術、工学、数学)分野における学位取得者の平均初任給は非STEM分野より約26,000ドル高いという結果が示されています。しかし、アメリカ国立芸術基金(NEA)の報告書(2016年)では、芸術や人文学の卒業生が報告する職務満足度は70%に達し、これはSTEM卒業生の職務満足度の平均値67%を上回っています。このデータは、収入と満足度の両面におけるトレードオフを明確に示しています。

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