ヒトはなぜ「ステータス」を求めるのか？

ステータスゲームとは、人が社会的地位や評判を得るために行う競争的な行動のことです。 橘玲氏によると、人は進化の過程で「ステータス検知システム」を得て、自分や他者のステータスを見極める能力を獲得したとのことです。
ステータスが上がることは「報酬」として、下がることは「罰」として脳に認識されます。

ステータスを上げるには「成功ゲーム」「支配ゲーム」「美徳ゲーム」の3つの戦略があるといいます。
成功ゲームは富や才能を見せびらかすこと、支配ゲームは他者を支配すること、美徳ゲームは自分の道徳的優位性を主張することです。
しかしステータスは他者から与えられるものなので、完全に所有することはできません。得たステータスを維持しようとすれば、さらにステータスを求める悪循環（vicious cycle）に陥ります。

ステータスゲームは人の本性/本能によるものなので完全に辞めることはできない。
人間は誰しも死ぬまでステータスを追い求める。