「意思力」(ウィルパワー)

リッチになるための話
アキラ@ネット不労所得で快適に生きる人 2024.07.14
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「意思力」(ウィルパワー)は心理学および行動科学の重要な研究対象であり、多岐にわたるエビデンスによってその性質や影響が解明されている。

Baumeisterらによる「自己制御リソースモデル」は意思力が限りあるリソースであると提唱している。このモデルを裏付ける実験として、Baumeister, Bratslavsky, Muraven, and Tice (1998) の研究がある。この研究では、被験者が意思力を消耗するタスク(例えば、お腹が空いている状態でクッキーではなく大根を食べるよう指示される)を行った後、異なる解決タスク(例:パズル)で平均して50%も早く諦める傾向が確認された。これにより、意思力の消耗が新しいタスクに対する持続力に直接的な影響を与えることが実証された。

また、Gailliot et al. (2007) の研究では、グルコースレベルと意思力の関係を調べた。この研究では、グルコースレベルが意思力に与える影響を測定するため、参加者にグルコース飲料と人工甘味料飲料を別々に摂取させた。実験結果は、グルコース飲料を摂取したグループが、人工甘味料飲料を摂取したグループに比べて、平均して30%も長く意思力を発揮できることを示している。具体的に、平均で解決にかかる時間が19分から25分に延びたことが報告された。

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